スローハウスとハウスマイレージ

私は、当社の住宅の考え方のひとつに、スローハウス思想があると思っています。スローハウスと言うとスローフードのパクリとか、どこそこの雑貨店名とか言われるかもしれませんが、スローハウスなんて正式な思想や運動があるわけでもないので、あくまでも私見として記載したいと思います。
まずはイタリアで生まれたスローフード運動について、これはファストフードに対抗する言葉として使用され、その本意を間違って解釈している人が多いかもしれませんが、ゆっくり食べることを勧める運動ではなく、主に以下の3点を目的として食そのものと、その文化を大切にしていこうと消費者に呼びかける運動になります。

①消えつつある伝統的な食材や料理の継承
②質の良い食材を提供する小生産者の保護

③消費者全体に、味覚教育を進めていく


これに似た考え方で、日本では古くらから「地産地消」、「土産土法」などの考え方があります。
さて、これを住宅に置き換えて考えると、

①消えつつある地域の気候風土に適した伝統的な建築素材や工法を継承していく
②質の良い住宅を提供する地域に根差した優良工務店を保護していく
③消費者全体に、良質な住まいづくりの考え方、健康を考えた住環境のあり方、長寿命の住宅の維持管理方法等を教育していく


ことなります。そしてあえて例えるなら、少し語弊があるかもしれませんが、ファストハウスは○水ハウスや大○ハウス、三○ハウス等の大手ハウスメーカーさんであると言えるかもしれません。大手ハウスメーカーの批判をすれば、際限がないので書くことはしませんが、住宅のことを良く分かっている方は決して大手ハウスメーカーで家を建てることはないと思います。

また、スローフードの関連する言葉として、「フードマイレージ」があります。これはイギリスの消費者運動家が提唱した概念で、食糧が生産地から食卓まで、そのぐらいの距離を経て運ばれてきたかを示す指標です。

輸入相手国からの食糧輸入量(t)×輸送距離(km)


で表され、この値が大きいほど地球環境への負荷が大きくなると考えられています。現在の多くの住宅は、ハウスマイレージに、製造におけるエネルギーコストと炭素排出量、更に廃棄のコストを加えると、そろそろ真剣に地球環境への負荷を論じる必要性があるかと思われます。

この点を押さえて、無添加住宅をはじめとする当社の住まいづくりを今後、ちまちまと書いていこうと思います。