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今までの木のイメージを変える集成材です
再生産が可能な木材は、地球環境にやさしい資源として脚光を浴びております。また、単位重量あたりの強度、防火性能、断熱保湿性、吸音効果、調湿能力など優れた特性を有しております。
集成材はその木材を科学の力でより優れた品質に仕上げ、木ならではの長所をパワーアップした画期的な建築材料です。

1 含水率を15%以下に乾燥し、狂い、収縮を減少。
生きものである木は50〜200%の水分を含んでいるため、乾燥が不充分だと強度低下、反り、割れを生じてしまいます。そのため集成材に用いる木材は天然乾燥に加え、さらに乾燥装置によって木の細胞膜中の水分まで放出させ、含水率を15%以下にまで落として反り、割れを防ぎ、強度アップを図っています。
2 天然木に対し1.5倍以上の強度性能を実現
製材の梁に対する集成梁の強度比率
ラミナ積層数 増加係数
曲げ強度 ヤング係数





1 1.00 1.00
2 1.33 1.18
3 1.49 1.26
4 1.58 1.31
5 1.64 1.34
6 1.69 1.36
7 1.72 1.38
8 1.74 1.39
※Curry,W.T:Lamingled Versus Soli
Timber Beams Wood, Oct.1955
天然木には、大節、割れなどの欠点があります。集成材はそれらの欠点を除いたうえ、積層することにより、品質を均一化し、強度性能を高めました。特に建築基準法が性能規定化されるに従い、強度性能が表示される構造用集成材は信頼性の高い部材です。


右表はCurryの報告でラミナの数が増すほど強度が大きいことがわかります。これは節なのど欠点が各部分に分散される確率によることが主な理由です。
3 鉄・コンクリートより強く建物の軽量化が可能。
pic0003.gif (7572 バイト)木材の力学的性質のうち、単位重量当たりの強度を比較するとスギと鉄では約4倍、コンクリートでは約5倍の差があります。そのため建物重量は大幅に軽量化が可能で、基礎は、より小さくなり、施工も容易になって、建物のコストダウンに結びつきます。
4 断面の大きい集成材は、防火性能が高い。
木材は燃えますが、断面が大きくなると表面は焦げて炭化層ができ、酵素の供給が絶たれ、燃え難くなり、1000℃以上になっても必要強度は保たれます。建築基準法令でも集成材の防火性能は認められております。
pic0004.gif (21418 バイト)pic0005.gif (15871 バイト)
5 断熱性に優れ、調湿能力は抜群。
木材は建築材料として日本の気候風土に最も適してるといえます。断熱性に優れ、夏は涼しく、冬は暖かく、湿度の高い梅雨は水分を吸収してくれるなど理想的な住まいを提供してくれます。熱伝導率は鉄の200分の1、コンクリートの4分の1の低さであり、調湿能力は3mの10cm角の柱1本で、一升ビン1本分の水分を出し入れできるといわれており、結露を防ぎます。
6 耳や目にやわらかな素材。
木材は人間の可聴範囲の中で不快感を伴う高音部と低音部を吸収する働きがあり、程よい音響空間をつくります。また木材の有するやわらかさは心を落ち着かせてくれます。
日本人は特に美的感覚に優れており、銘木の有する美に憧れをもっています。化粧ばり集成材はその欲求を満足させる部材です。
7 半永久的な耐久性を実現。
木材の耐久力は、管理条件を整えれば古代建築で実証されている通り半永久的です。木材は塩分、薬品に強く、海岸に近い建物や薬品を使用する工場等に適しております。また、集成材に使用される接着剤も進歩し、集成材の原型である東大寺の柱以上に耐久性を持続することが可能といわれております。
8 自由な形状、寸法の部材が可能。
集成材は幅、厚み、長さ、方向に自由に接着調整することができるため、長大材や湾曲材を製造することも可能なので、自由なデザイン、構造計算に基づく必要とする強度の部材も供給することができます。
9 ホルムアルデヒドの放散量は、ごくわずか。
集成材に使用する接着材はホルムアルデヒドを含まないか、もしくは含んでもごくわずかのもので、その放散量も住居空間に面する製品については、JAS F1相当が主流になっております。



これからは、ますます集成材の時代へ。
集成材(エンジニアリングウッド)の日本農林規格(JAS)は、大きく構造用集成材の規格と、集成材の規格に分けられます。

1 構造用集成材の規格
(1) ひき板の構成により、下図のとおり異等級構成構造用集成材(対象構成、非対象構成)、同一等級構成構造用集成材に区分されます。
pic0002.gif (20820 バイト)
(2) 断面の大きさにより、大断面、中断面、小断面に区分されます。
「大断面」とは、断面の短辺が15cm以上、断面積が300?以上のものをいいます。
「中断面」とは、断面の短辺が7.5cm以上、長辺が15cm以上のものであって、大断面集成材以外のものをいいます。普通の木造住宅の梁・桁は「中断面」に該当します。
「小断面」とは、断面の短辺が7.5cm未満又は長辺が15cm未満のものをいいます。普通の木造住宅の管柱は「小断面」に該当します。
(3) 集成材を使用する環境条件に応じ、使用環境1及び使用環境2に区分されます。
●使用環境1とは
集成材の含水率が長期間継続的にまたは断続的に19%を超える環境、直接外気にさされる環境、太陽熱等により長期間断続的に高温になる環境、構造物の火災時でも高度の接着性能を要求される環境その他の構造物の耐久部材として、接着剤の耐水性、耐候性または耐熱性について高度な性能が要求される使用環境をいいます。
●使用環境2とは
構造物の耐力部材として、接着剤の耐水性、耐候性または耐熱性について通常の性能が要求される使用環境をいいます。
(4) 集成材の強度等級区分に応じ「曲げヤング係数(E)-材料強度(F)」で表示されます。
2 集成材の規格
造作用集成材
ひき板もしくは小角材等を集成接着した素地のままの集成材、ひき板の積層による素地の美観を表した集成材またはこれらの表面にみぞ切り等の加工を施したものであって、主として構造物等の内部造作に用いられるものをいいます。
化粧ばり造作用集成材
ひき板小角材等を集成接着した素地の表面に美観を目的として薄板をはり付けた集成材またはこれらの表面にみぞ切り等の加工を施したものであって、主として構造物等の内部造作に用いられるものをいいます。
化粧ばり構造用集成柱
所要の耐力を目的としてひき板(幅方面に接着して調整した板及び長さ方面にスカーフジョイント、フィンガージョイントまたはこれらと同等以上の接合性能を有するように接着して調整した板を含む)を積層し、その表面に美観を目的として薄板をはり付けた集成材のうち、主として在来軸組工法住宅の柱材として用いられるもの(横断面の一辺の長さが90m以上135mm以下のものに限る)であって、建築物における耐力部材として、接着剤の耐水性、耐候性または耐熱性について通常の性能が要求されるものをいいます。



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