一生大事にできるのは。

室内のフローリング材として使われる、「無垢」と「合板」。

ムクは、一本の木から切り出した木そのものの板。合板は、接着剤で何層にもはり合わせて作った板。ムクのフローリングの良いところばかりではなく、欠点も知っておくと、生活してからの「あれ?」がなくなります。
その欠点を許容できないとなれば、合板のフローリングをおすすめすることになります。

今回は、「一生大事にできるのは。」についてお話しします。

最近、無垢の床材・フローリングを扱う住宅会社が増えてきました。ですが、その無垢材って本当に無垢でしょうか?
そして、あなたの思っている無垢でしょうか?
無垢床は、自然のぬくもりがあって、見た目もナチュラルで、カワイイ印象のお部屋が実現できます。ぜひ、気に入った無垢の床を選んで、家を建てて欲しい。ですが、きちんと知っておいて欲しいのです。無垢には、欠点があるということを。

無垢の木の欠点は、季節によってジョイントに隙間が空くことです。幅9センチ板で1~2ミリ程度空きます。ですから幅の広い無垢の床板だと隙間が大きくなります。

また建具(たてぐ)は、無垢1枚ものだと反ってまったく動かくなります。
無添加住宅は小さな木を寄せ集めて米のりで貼り合わせた「米糊寄木(コメノリヨセギ)」というものを使用しています。これで反りは相当少なくなりますが、やはり反ります。狂いがないように作られた合板には劣ります。

ドアも伸び縮みがあります。昔からの家はそれが当たり前でした。
要はクレームが少ないものを選ぶと、合板になりますし、自然物だから起こる伸び縮みを許せば、無垢を選んでも構いません。欠点ばかり紹介しましたが、無垢は良いところもたくさんあります。
人気な無垢は、欠点もある_無垢材__無添加住宅_新型コロナウイルス

例えば、無垢ならヘコミ傷がすぐ直せます。水をかけておくだけで元に戻るのです。
ところが合板なら、そのヘコミに「かくれん棒」などの色付きロウを塗るしかありません。

確かに汚れは合板のフローリングの方が拭きやすいのですが、無垢の木も、石鹸につけた濡れたタオルでゴシゴシと擦り付けるようにして拭くときれいになります。
合板のフローリングは新しい時はツルツルと拭きよいのですが、15年以上たつとサッシの近くの辺りから、表面がフケのように剥がれてきます。また、ぺろりとめくれてきますし、窓枠の切り口などでは剥がれてきます。
木は呼吸している_調湿機能があるからこそ、床なりも自然現象です

それが無垢の木だと10~15年経過する間にだんだんと艶が出てきて、20~30年ではほぼ焦げ茶になり、50年くらいからは真っ黒になるのです。
つまり無垢の木は骨董品になりますが、合板で出来たものは骨董品にはならないのです。長持ちする材料を使って、物を大事にする。これがほんとのエコではないでしょうか?

合板や塩ビ(ポリ塩化ビニルまたは塩化ビニル樹脂)のドアを30年で完全なゴミにしてしまうのは、それこそ資源の無駄遣いであり、接着剤の材料となる石油と木の浪費です。それを燃やせば、さらに大規模な大気汚染を引き起こすことに気づいていただきたいのです。(引用:未来の家作りは、江戸時代に学ぶ。)
無添加住宅_無垢と漆喰の家_ウイルスに強い家

いかがでしたか。
今回は、「一生大事にできるのは。」について、お話ししました。

ものが溢れ、便利になっている世の中。次々と新しいものが生まれ、新しいものに目移りし、新しいものに囲まれた生活を送っているのが、当たり前となっています。確かに、古いものを大事にする、良いものを長年にわたって使う、その方がはるかにエコで、環境にやさしいのかもしれません。
ラクで便利な使い捨てのモノより、愛着を持って一生大事にできるモノが、ひとつずつ増えていくといいですね。
家だけではなく、身の回りに揃えるものを、そういう視点で選んでみてはいかがでしょうか。