では、なぜ無垢フローリングは、温もりや、暖かさを感じるのでしょうか?
それは、無垢が“本物の木”だから。
「木」の仕組みはこうです。
根から吸い上げた水は幹を通って効率よく枝や葉に給水され、光合成された有機物は別ルートを通って効率よく各器官に分配されるようになっています。
そのため、水や有機物が通る「クダ」が備わっています。
床材として使うために乾燥させると、クダだった部分が空洞となり残ります。
それが、断熱効果をもたらす「空気層」となり、無垢は合板と比べて暖かいのです。
樹種によっても、あたたかさの感じ方が変わります。「柔らかい木」は、空気層がより多いため断熱効果も高く、「硬い木」は「柔らかい木」に比べて冷たく感じるのです。
だから、合板には無垢に含まれるような「空気層」が少なく、またウレタン塗装をしたフローリングは、表面に膜ができ、直接無垢を触ることができず、ヒヤッとするのです。
暖かさや、肌触り、足触りを求めるのであれば、柔らかい樹種の無垢が最適です。
しかし、柔らかい樹種はキズが付き易いといった、問題がでてきます。
合板や、ウレタン塗装が施されたフローリングは、キズが付きにくく掃除もしやすい利点があります。
無添加住宅を選ばれる方も、もちろん最初は「すぐキズにならない?」「子どもが物を投げたり、おもちゃを引きずったりして傷になるのが想像できる。」など、不安の声が上がります。
でも住んでみると、「子どもが楽しそうに走り回って遊んでいるから。」「キズも1つ付いてしまえば、気になりません。」と言って、住み心地には満足しているようです。