ヨーロッパで石が屋根になる理由。

自然のことから住まいのことまで、知らなかったことがいっぱい!既成概念を打ち破るうんちく話。
今回は「目から鱗のうんちく話 part3」ということで、「ヨーロッパで石が屋根になる理由。」無添加住宅にまつわるうんちくをお話します。

ヨーロッパで石が屋根になる理由。

ヨーロッパの古い街並みに独特の風格を与えているのが、石の屋根。
建物にしても持ち物にしても、「子へ孫へと永く受け継がれていく」ことを当たり前として生活を営み続けてきた人々が、屋根材に石を選んだのは単に美しかったからだけではありません。

屋根に用いられる石は、粘板岩。
川や湖の底にたまった泥が長い年月を経て固まり、さらに圧力がかかってできた石のことです。

板状に剥がれる性質があり、屋根用に薄く加工しやすい上、酸化した状態が科学的に安定してとても硬く、耐久性に優れているので、風雪や気温の変化にもしっかり対応でき、屋根材としてはまさに最適。気候条件の厳しい山岳地帯へ行けば行くほど、この石の屋根が多く見受けられるのはその証です。

何億年もかかってできた石だから、あと何百年経ったとしてもその美しさも強さも変わることはありません。
石の屋根は不具合が出たところだけ変えて修繕し、世紀を経てなお現役を務められるのです。

石の屋根材は「スレート」と呼ばれていますが、近年は繊維系の素材をセメントと混ぜて成型した人工のものが主流となり、昔ながらの石屋根材をわざわざ「天然スレート」と区別して呼ぶような逆転現象が起こっています。しかし、人工スレートは10年程度で退色が始まり、撤去時の健康被害も懸念されるなど、天然スレートとは全く違うものなのです。

いかがでしたか。
今回は、目から鱗のうんちく話 part3「ヨーロッパで石が屋根になる理由。」について、お話ししました。
無添加住宅を開発した、秋田さんは、自然の不思議をいろいろと知っています。たくさんの著書に残されているので、少しずつ、紹介していきますね。お楽しみに。

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